ファッション

アップルに認められた“メード・イン・ジャパン”とは?

 アップル(APPLE)は2017年にオープンしたカリフォルニア・クパティーノの新社屋アップル・パーク(APPLE PARK)にマルニ木工の“ヒロシマ”チェアを導入した。“ヒロシマ”チェアは深澤直人のデザインで、ナチュラルな木肌を生かしたシンプルで優美なラインが特徴。さまざまなシーンで使用可能なチェアとして人気で、マルニ木工のアイコン的な存在だ。今まで国内でも、「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」の皆川明とのコラボレーションによって伊勢丹新宿本店などで限定品を販売するなど、幅広い層にアピールしている。

 アップル・パークは総工費50億ドル(約5450億円)をかけた、スティーブ・ジョブス(Steve Jobs)前アップル最高経営責任者の最後のプロジェクトだと言われている。シリコンバレーの新名所と呼ばれる新社屋は、世界的に著名な建築事務所のフォスター・アンド・パートナーズ(FOSTER+PARTNERS)が設計。オフィスや研究施設などのほか、ビジターセンターやアップルストア、カフェなど一般開放されるエリアもある。

 “ヒロシマ”チェアはカフェやレストランの共有エリアに置かれ、テーブルやベンチにマッチするようカスタム仕上げが施されている。マルニ木工は09年以降、国際家具見本市の「ミラノサローネ(MILAN SALONE)」に出展しており、海外での認知度アップを図っている。アップル・パークにはアメリカの代理店を通じて数千脚の“ヒロシマ”チェアを納品した。世界をリードするアップルに認められたメード・イン・ジャパンの家具としてますます注目が高まりそうだ。

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