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ユニリーバ17年決算はオリジナルブランド開発で純利益17%増

 ユニリーバ(UNILEVER)の2017年12月期決算は売上高が前期比1.9%増の537億1500万ユーロ(約7兆1978億円)、営業利益が同13.5%増の88億5700万ユーロ(約1兆1868億円)、純利益が同16.9%増の64億8600万ユーロ(約8691億円)と増収増益だった。

 中でもパーソナルケア部門の売上高は207億ユーロ(約2兆7738億円)だった。パーソナルケアは植物由来成分でできたヘアケア&ボディーケアブランド「アポセケア エッセンシャルズ(APOTHECARE ESSENTIALS)」や若年層向けのナチュラル系ヘア&ボディーケアブランド「ラブ ビューティ&プラネット(LOVE BEAUTY & PLANET)」をはじめとする5つのオリジナルブランドをローンチし、売り上げを伸ばした。また、ボディーケアブランド「ダヴ(DOVE)」のベビーラインを26カ国で発売した他、日本では「ラックス プレミアム ボタニフィーク(LUX PREMIUM BOTANIFIQUE)」など地域限定の製品をローンチした。プレステージブランドでは「ダーマロジカ(DERMALOGICA)」「ケイト サマービル(KATE SOMERVILLE)」が好調だった他、17年に買収した「リビング プルーフ(LIVING PROOF)」「ダラー シェイブ クラブ(DOLLAR SHAVE CLUB)」「アワーグラス(HOURGLASS)」は2ケタ成長を記録。ムスリムの悩みを解決するブランド「ヒジャブ フレッシュ(HIJAB FRESH)」も人気だった一方で、ブラジルやインドネシアの市場が苦戦した。

 同社は17年、「リビング プルーフ」やカーバー コリア(CARVER KOREA)、サンダイアル ブランズ(SUNDIAL BRANDS)を含む11の企業を買収。昨年引退する意志を表したポール・ポルマン(Paul Polman)最高経営責任者は「総合的な成長を記録することができた1年で、20年に向けた中期計画は順調だ。消費者のニーズにより的確に、素早く対応できる組織を目指しており、イノベーションや質の向上を図っている。18年は売上高3〜5%増を見込む」と語った。

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