1月30日〜2月1日に開催された、2018-19年秋冬のコペンハーゲン・ファッション・ウイークの会場付近では、ファーや最新コレクションのアイテムをエフォートレスに着こなすコペンハーゲン・ガールが多く見られた。スタイルとしては、女性らしいエレガントな雰囲気を漂わせながらも、気負い過ぎず抜け感を作るのが主流のようだ。
特に目についたのは北欧ブランドの「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」「バイ・マレーネ・ビルガー(BY MALENE BIRGER)」「ガンニ(GANNI)」などのコンテンポラリーブランドの服に、「ロエベ(LOEWE)」「セリーヌ(CELINE)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」などラグジュアリーブランドのバッグを合わせる手法。イエロー、レッド、ピンクなどのビビッドカラーを主役にしたコーディネートも多かった。足元は「メゾン・マルジェラ(MAISON MARGIELA)」のアンクルブーツや「ヴェトモン(VETEMENTS)」のライターヒールブーツなどのヒール物が多く、メンズは今季トレンドの「ナイキ(NIKE)」「アクネ ストゥディオズ」などゴツめのスニーカーを取り入れてストリートスタイルに仕上げていた。
「サックス・ポッツ(SAKS POTTS)」のファーコートなど、ファーアイテムを身に着ける人は他のヨーロッパの都市よりも断然多い印象だった。また、スカートやドレスよりもパンツ派が目立ったが、その理由は「パンツの方が自転車に乗るのに向いてる」からだとか。さすがは自転車大国だ。
ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける