疲労回復ウエアを製造販売するベネクスは3月20日から順次、ワンピース、チュニックといった女性向けルームウエアやアウターを全国の百貨店や同社の公式オンラインストアなどで発売する。ワンピースは、春夏限定の半袖ワンピース(1万6000円〜)と、8月20日発売の通年商品である長袖ワンピース(1万7000円)。チュニックは、ドロップショルダーの長袖で、同じく8月20日発売の通年商品。腰回りなど体のラインをしっかりと隠せることが特徴だ。ワンピース、チュニック共にピンク、サックスブルーなど複数のカラーリングでそろえる。
同社はこれまでスポーツテイストの商品で男性を中心に利用者を増やしてきたが、ここ数年で、働く女性や不調を訴える主婦など女性購入者数の割合が急増した。それに伴いファッション性の高いデザインへの要望が高まり、今回の新商品発売に至った。従来はインナー中心のラインアップだったが、外出時にも使用できるアウターシリーズ“コンフォートウォーム”も発売する。スエット素材のフーディー、ロングパンツなどをメンズ・ウィメンズでそろえる。価格はトップスが1万6000円〜、パンツが1万6000円で、10月20日から順次販売する。
各商品には、疲労回復や安眠の効果がある自社開発のポリエステル繊維「PHT」が使用されている。微弱な電磁波を発する粒子状の鉱物を練り込んだ繊維が、副交感神経に作用して筋肉の緊張をほぐし、血流を促す。
ベネクスは介護現場での床ずれを解消する商品を製造販売するため2005年に創業した。08年、介護現場向けに製作した疲労回復効果のあるウエアがゴールドジムのバイヤーの目に留まり、同ジムやスポーツ用品店で販売を開始。13年には世界最大のスポーツ見本市ISPOで最高賞のゴールドウィナーを受賞した。ドラッグストアなどに販路を拡大し、17年度の売上高は前年比20%増の9億円を見込む。