楽天の2017年12月期連結業績(国際会計基準)は、売上高に相当する売上収益が前期比20.8%増の9444億円、営業利益が同90.2%増の1493億円、純利益が同187.8%増の1105億円だった。クレジットカードなどの金融部門が全体をけん引した。「楽天カード」の会員数は1500万人を突破し、カードによるショッピング取扱高は前期比2割増の約6兆1000億円に拡大している。
グローバル流通総額は同21.9%増の約12兆9000億円。事業ごとの内訳は明らかにしていないが、楽天市場、トラベル、ブックス、チケット、ブランドアベニュー、ラクマ、フリルなどを合計した国内EC流通総額は13.6%増の約3兆4000億円だった。13日に会見した三木谷浩史・社長は「(目標にしてきた)4兆円が見えてきた」と語った。ただ、国内ECは販管費がかさんだため減益に終わった。