アシックス(ASICS)は、2020年12月期までの中期経営計画で掲げていた「売上高7500億円以上」の数値目標を「5000億円以上」に下方修正した。中計を発表した16年2月時点での売上高は4280億円(15年12月期)。これを5年間で7割増しにする野心的な数値目標だったが、稼ぎ頭だった米州(北米・南米)事業の苦戦によって足踏みが続き、14日に発表された17年12月期連結決算も4001億円で終わっている。今後は「アメリカ市場のランニングシューズ」「中国市場」「デジタルコマース&マーケティング」の成長分野に経営資源を重点的に配分し、確実に収益を積み上げる。
同社の17年12月期連結業績は営業利益が同23.2%減の195億円だった。売上高の4分の1を占める米州の販売が振るわなかった一方で、中国を中心とした東アジアはランニングシューズや「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」シューズの好調で2ケタ増収を記録した。