東京モード学園は、全国建設業協同組合連合会(以下、全建協連)との産学連携で、工事現場のユニホームをデザインする“全健協連デザインユニホームプロジェクト”を実施した。建設業界のきつい、きたない、危険という3Kのマイナスイメージを払しょくし、業界の活性化、人材確保などにつなげることが目的だ。同プロジェクトには230人の学生が参加して、計497点の作品が集まり、2月15日に新宿の同校で優秀作品に選ばれたメンズ3点、ウィメンズ3点がデモンストレーションショーを行った。
青柳剛・全建協連会長は、「建設業界も働き方改革が大きなテーマになっている。このプロジェクトを通して、やりがいがあり、楽しく働ける業界だというメッセージを発信したい。若い学生のみなさんと建設業界のことを一緒に考える機会となったことが大きな成果だ」と話した。
メンズ部門で最優秀賞を受賞したファッションデザイン学科2年の森美哉子さんは「これまで自分が好きなデザインしかしてこなかったが、着る相手のことや特殊な機能性を考慮したモノ作りが経験できたことは貴重な勉強になった。工事現場だけでなく、日常着としてもおしゃれなデザインを心掛けた」。またウィメンズ部門で最優秀賞を受賞したファッションデザイン学科2年の鈴木茜理さんは「このプロジェクトを機に、街の工事現場を興味深く観察するようになった。服作りの中で、新しい発見があった」と話した。今後、優秀作品の実際の現場における採用方法が検討される。