「グッチ(GUCCI)」2018-19年秋冬コレクションのショーインビテーションは、2月21日午後3時(現地時間)に開催されるショー開始までをカウントダウンするタイマーだった。
オレンジ色のタイマーはジップロックに入れられて届いた。片面には、未成年にとって不適切な表現が含まれているため、保護者が指導する必要があることを示す“Parental Advisory, Explicit Content”の文字が、もう片面には、ショーが開催されるグッチの本社の住所など、ショーの詳細情報がプリントされている。また、ジップロックにはアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターのラッキナンバー“25”も記されている。
ミケーレが手掛ける「グッチ」は一風変わったショーインビテーションで知られる。17-18年秋冬コレクションのショーインビテーションは、アーティスト、ココ・キャピタン(Coco Capitan)の“What are we going to do with all this future?”というメッセージ入りのジャケットに入れられたレコードだった。A面には、英詩人ウィリアム・ブレイク(William Blake)の詩「無垢と経験の歌(Songs of Innocence and Experience)」を、フローレンス・ウェルチ(Florence Welch)が朗読したものが、B面には、ジェーン・オースティン(Jane Austen)の小説「説得(Persuasion)」からの一節、「フレデリック・ウェントワースからアンヌ・エリオットへのラブレター(A Love Letter From Frederick Wentworth to Anne Elliot)」をエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)が朗読したものが収録されていた。また、18年春夏コレクションのショーインビテーションは、薬箱だった。