「モンブラン(MONTBLANC)」はこのほど、150万ユーロ(約1億9800万円)の万年筆“モンブラン ハイアーティストリー ヘリテイジ メラモルフォシス リミテッドエディション1”を発表した。
商品は、執筆という創造行為のメタファー(暗喩)だったスパイダー、クモをイメージしたもの。ホワイトゴールドで作ったスケルトン構造のボディとキャップは繊細なクモの糸のようで、すべてを手作業で彫刻し磨いたものだ。スケルトン構造の間を埋め尽くすのは、キャップだけで13カラットというフルパヴェのダイヤモンド。その上には取り外せばブローチとしても使えるスパイダーを飾った。スパイダー自体もペアカットのダイヤモンドで作られており、特に胴体は5.25カラットのブリリアントカットのダイヤモンド製。クリップの先端、ペン先などにもダイヤモンドを用い、まばゆく光り輝く。
「モンブラン」は時計、レザーグッズ、筆記具のそれぞれが売り上げの3分の1ずつを担うライフスタイルブランド。デジタル時代ゆえ筆記具の売り上げは減少傾向と思いがちだが、タブレット端末に対応する商品を作ったり、根強いファンがいたりするため、売り上げ比率はいまだ大きい。今回の新作のように、時計やレザーグッズよりもはるかに高額な商品もたびた発表している。