LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、「ディオール オム(DIOR HOMME)」で以前まで会長兼最高経営責任者(CEO)を務めていたセルジュ・ブランシュウィッグ(Serge Brunschwig)をフェンディ(FENDI)の会長兼CEOに指名した。ブランシュウィッグ会長兼CEOは、今月からクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)会長兼CEOに就任したピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)の後任となる。
ブランシュウィッグ会長兼CEOの上司に当たるアントニオ・ベローニ(Antonio Belloni)LVMHグループ・マネジングディレクターは今回の人事について、「ブランシュウィッグはラグジュアリー小売りやブランドマネジメントにおいて豊富な経験を有する人物だ。彼はクリスチャン ディオール クチュールの成功にも大きく貢献してきたことからも、フェンディを次のレベルに押し上げる最適なリーダーだ」と語った。
ブランシュウィッグ会長兼CEOは、エコール・ポリテクニーク、フランス国立高等電気通信大学、パリ政治学院を卒業後、1995年にLVMHに入社。99年までルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の東南アジア地域を統括するトップを務め、LVMHファッション グループのアジア太平洋地域のプレジデントに就任するなど、アジアや中東地域を中心に経験を積んだ。2006~08年にセリーヌ(CELINE)の会長兼CEOを務めた後、08年にクリスチャン ディオール クチュールの最高執行責任者(COO)に就任。15年から直近までディオール オムの会長兼CEOを務めていた。