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セクハラ告発されたトップスタイリスト、カール・テンプラーが釈明書簡を公開

 トップスタイリストのカール・テンプラー(Karl Templer)が、米メディア「ボストン・グローブ(The Boston Globe)」が掲載したセクハラ告発記事に対し、釈明書簡を公開した。

 「ボストン・グローブ」が2月16日に掲載した記事は、セクハラ被害を受けた50人のモデルが、その加害者25人を訴えたもの。そのうち、フォトグラファーのパトリック・デマルシェリエ(Patrick Demarchelier)、ダヴィド・ベルメール(David Bellemere)、グレッグ・カデル(Greg Kadel)、セス・サバル(Seth Sabal)、アンドレ・パソス(Andre Passos)そして、テンプラーが実名で挙げられていた。

 記事でテンプラーは、匿名の女性モデル3人からセクハラ被害を訴えられている。そのうち1人は、ある撮影中に壁に向かって服を脱いでいる時にテンプラーが後ろから近づき、「膝をついて下着を引っ張り、私がまだショーツをつかんでいたのにあっという間にショーツを下ろした。同意も得ずに私を裸にしようと服を脱がせた」と証言している。
 
 これに対してテンプラーは、19日に書簡を公開した。「30年以上もの間、何千人ものモデルとともに仕事をしてきたが、仕事は常に人の目がある状況だった。私はモデルに対し不適切な行動をとったことも、不適切な行動をとるように提案されたこともない。スタイリストの仕事はモデルに服を着せることだ。そのために何度も服に触れ、調節しなければならない。30年ものキャリアとなれば、何千回も接触があっただろう。だが、性的虐待や性的嫌がらせ、また自己満足のために意図してモデルに触れたことは決してない」「私は無実を証明するための情報がないため、自分自身を守ることは不可能だ。『ボストン・グローブ』の方針は理解しているが、これが起きた撮影の日程や場所についての情報提供を拒否されている。この状況で自分の無罪を証明できるはずがない。これが起きたのが25年前なのか10年か5年か昨年なのかという情報さえ知らされていない。自分の名前が人々にジャッジされ、名誉が汚されているのに、私は自分の無実を証明することが不可能なのだ」などと釈明した。

 なお、「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)」プロジェクト発表時に、テンプラーが“モンクレール 1952”を手掛けるとしていた「モンクレール(MONCLER)」や、「ディオール(DIOR)」のエグゼクティブからはコメントを得られなかった。

 一方、「サカイ(SACAI)」は2018-19年秋冬コレクションもテンプラーのスタイリングでショーを発表する。

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