スタイリストやアート・ディレクター、ジュエリーデザイナーなど多岐に渡りイギリスのパンク・ファッション界をけん引してきた巨匠、ジュディ・ブレイム(Judy Blame)が2月20日に死去した。58歳だった。
パンク愛に溢れ、安全ピンやチェーンなどを使用し、退廃的な世界観とモードを融合させたジュディのスタイリングはマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)をはじめ、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)やガレス・ピュー(Gareth Pugh)といった多くのブランドやデザイナーに影響を与えた。また、ビョーク(Bjork)のデビューアルバム「Bjork」ではアート・ディレクターを、英カルチャー誌「i-D」では30年に渡りディレクションを手掛けるなど、ファッションから音楽までさまざまな業界で活躍した。
生前親交のあったキム・ジョーンズ(Kim Jones)やジェレミー・スコット(Jeremy Scott)らはSNSに悲しみの声を寄せ、イギリスのポップ・ミュージック・バンド、カルチャー・クラブ(Culture Club)のフロントマンを務めるボーイ・ジョージ(Boy Geoge)は自身のツイッターで「ジュディはとても美しく、才能に溢れ、茶目っ気がある友人だった。ファッション業界に大きな穴ができてしまった。ロンドンは伝説を失った」と悲しみを綴った。