アクセサリーブランド「ジャムホームメイド(JAM HOME MADE)」は、ブランド設立20周年を迎え、現在の原宿からオフィスのある千駄ヶ谷に旗艦店を移転オープンする。オープン日時は3月10日の12時1分。内装をデザイン会社スモールクローン(SMALLCLONE)が手掛けた同店舗は、1998年のブランド設立時の店舗の内装を一部継承したデザインとなる。
新店では、ECと実店舗の間の境界をフラットにすべく、VR(拡張現実)などを得意分野とするウェブ制作会社カヤックやウェブ接客プラットフォームの開発で知られるプレイドと協業し、さまざまな仕掛けを設置。創業時から変わらない「リアルでもネットでも、お客さまは等しく大切」という考えのもと、店舗をMR(複合現実)型店舗に設計した。店内に置かれたスクリーンには、実店舗を模した空間とEC閲覧者がアバターとして投影され、実店舗への来店者と同じように商品を購入しているかのような動きをする。また、「ジャムホームメイド」のベストセラー商品である自作型のブライダルリング“名もなき指輪”を24時間販売する自動販売機も設置する。「いつでも買える」ECの長所をリアルに置き換える狙いだ。
増井元紀「ジャムホームメイド」ディレクターは「今回の新旗艦店はECでの購入が当たり前な現代における実店舗の在り方の1つの解。今後は販売員もECの知識を身に付け、オンライン上でも接客をする必要があるはずだ」と語る。