J.フロント リテイリング(以下、JFR)は小売り業の枠を超えた“マルチサービスリテイラー”を目指し、新規事業として認可外保育施設の運営を始める。2019年4月に第1号の開園を計画する。18年3月1日には、「キッズ・デュオ・インタナショナル(以下、KDI)」を運営するやる気スイッチグループホールディングス傘下の拓人こども未来と提携し、JFRこども未来を設立する。同社と組んだ理由は、グローバルな人材育成を目的に“思考力”に重点を置き、「知育」だけではなく脳科学的観点から「運動」、そして「英語」を提供できるパートナーの提携が最良と考えたため。
施設面積は300~400坪(990~1320平方メートル)、12クラス(4学年 × 3クラス)、定員342人の認可外保育施設をフランチャイズ方式で運営する予定で、この規模はKDIに倣ったものだ。
JFRは昨年、「暮らし方」と「楽しみ方」の両面から新たな価値提供の実現を目指し策定したが、保育施設運営への参入は、グループビジョン“くらしの「あたらしい幸せ」を発明する”に基づくものだ。同グループは2017~21年の中長期経営計画で、小売り業の枠を超えた“マルチサービスリテイラー”を目指すことを掲げている。