メルカリが新たに新卒新入社員向けの人事制度を導入する。一律の給与制度をなくし、新卒社員に対しても個人のスキルに応じた給与を提示する。対象は18年4月以降入社予定の新卒社員・内定者(エンジニア職・プロデューサー職・デザイナー職)で、インターンシップや大学での研究成果、イベント登壇といった学内外の活動を通じて、有力なスキルを積んだかどうかが評価対象となる。内定者インターンの給与も、能力や経験に応じて決定する。
また、給与面だけでなく、世界のサービス・アプリ開発を体験するための海外出張費用を全額負担する支援制度やプログラミング・語学学習支援制度も内定者向けに開放する。
導入の背景について、同社は「現在の日本では、新卒社員に提示される給与を一律とするケースが多く、個人の能力や経験が反映されないことが実情。また、入社後も固定化されたキャリアパスに沿って仕事をする年功序列型の制度が根強く残っている。17年から新卒採用を強化したメルカリでは、それぞれのスキル・経験に差があり、一律の初任給では適切な評価が難しいと感じていた。新サービスを次々開発する当社では誰でも最速のスキルアップをし、評価される仕組みを整える必要があると判断した」と話す。