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米イーベイが「キューテン」買収、日本市場へ再度参入

 米イーベイ(eBay Inc.)が日本のファッションECモール「キューテン(Qoo10)」を運営するジオシスの日本事業を買収することを発表した。買収時期は2018年6月末までを予定しており、買収額は非公表。

 ジオシスはイーベイを筆頭株主に、10年に設立。シンガポールに拠点を置き、日本をはじめシンガポールやマレーシア、インドネシア、上海、香港など5カ国7地域でECサイトを運営する。グローバルでの会員数は2800万人。日本では12年にモバイルサイトをオープンし、現在850万人の会員を抱える。なお、イーベイは買収にともなって、日本以外のジオシスの持ち株を放棄する。

 イーベイはかつて1999年に日本法人を設立し、国内ECを立ち上げたが業績不振を理由に2002年に撤退。その後は越境ECの支援事業を中心に展開してきた。現在国内向けにECの展開はしていないため、「キューテン」買収によってイーベイは国内ECに再度参入することになる。

 イーベイのデビン・ウェニグ(Devin Wenig)最高経営責任者は、「日本市場での拡大のために、ジオシスの獲得は欠かせない。『キューテン』のプラットフォームを活用すれば、日本の顧客に向けてさらなる商品を世界中から届けられるだろう」と語り、日本市場をイーベイ自らが直接テコ入れをするものとみられる。

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