「ディーゼル(DIESEL)」は、影響力のあるデザイナーとのコラボコレクションを発売していく新プロジェクト「レッドタグ プロジェクト(Red Tag Project)」をスタートする。その第1弾として、「フッド バイ エア(HOOD BY AIR以下、HBA)」の共同設立者でデザイナーのシェーン・オリバー(Shayne Oliver)とコラボした10ルックを3月3日にパリで開催するパフォーマンスイベントで発表する。
「レッドタグ プロジェクト」の目的は、コラボするデザイナーがブランドのアイコンでもあるデニムやスポーツウエアを再解釈し、「ディーゼル」とファッションコミュニティーとの交わりを活発化させることだ。プロジェクト名の“レッド”は、レンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)=ディーゼル創始者のイタリア語で赤を意味する姓にちなんだ。
ロッソ創始者は「一連のグローバルプロジェクトに取り組んでいるが、どれもまさにディーゼルが活気にあふれる瞬間だ。シェーンのような革新的で世界的なデザイナーとのコラボはその1つだが、現代のニーズに合わせたアイテムに新世代は深く魅了されるだろう」と話す。
シェーン・オリバーは「アメリカをルーツに持つデニムの歴史も好きだが、『ディーゼル』が持つイタリア的精神も好きだ。このコラボコレクションはロッソ創始者が伝えようとしていることを体現している。デニムを再解釈し、過度なトレンドを削ぎ落として洗練させた」と語る。オリバーは「HBA」を休止し、17年9月に「ヘルムート ラング(HELMUT LANG)」とコラボしたコレクション「ヘルムート ラング シーン バイ シェーン オリバー(HELMUT LANG SEEN BY SHAYNE OLIVER)」を発表した。
「ヘルムート ラング」は、英カルチャー誌「デイズド(DAZED)」のイザベラ・バーレイ(Isabella Burley)編集長が選ぶ若手デザイナーとコラボレーションを定期的に発表するが、このような気鋭のデザイナーやアーティストとのコラボしたコレクションを発表するブランドが増えている。「モンクレール(MONCLER)」もミラノで藤原ヒロシら8人とのコラボアイテムを定期的に“ドロップ(発売)”するプロジェクト「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)」を2月20日にミラノで発表し、若返りを図る「トッズ(TOD’S)」も23日に「トッズ ファクトリー(Tod’s Factory)」を発表した。このプロジェクトにより、「トッズ」は6カ月に1度コレクションを発表するこれまでの業態から、カプセルコレクションや限定コレクション、個人やブランドと親しくしている人物とのコラボコレクションを1年を通して“ドロップ”する業態に移行する。
「レッドタグ プロジェクト」のコレクションはトゥモロー ロンドン(TOMORROW LONDON LTD.)が流通を管理する。