イタリアの大手アイウエア企業、ルックスオティカ グループ(LUXOTTICA GROUP SPA以下、ルックスオティカ)と仏レンズメーカー、エシロール(ESSILOR)が合併し、ルックスオティカエシロール(LUXOTTICAESSILOR)立ち上げることを2017年1月に発表した件で、欧州委員会と米国連邦取引委員会は無条件で合併を認可した。
欧州委員会はレンズ市場の競争を制限する恐れがあるとして、独占禁止法違反の疑いで正式な調査に乗り出していた。両社から期限までに情報が提出されないことを理由に調査は一時中断されたが、最終判断の期限が再設定され、両社による合併の基本合意から1年余りを経ての認可となった。
すでに合併の認可が下りているのは日本をはじめ、オーストラリア、カナダ、チリ、コロンビア、インド、メキシコ、モロッコ、ニュージーランド、ロシア、南アフリカ、韓国、台湾の13カ国。中国は独占禁止法関連の承認が残っているが、ブラジルは数日中に許可が下りるという。合併は18年前半中に完了する予定だ。
両社は世界で14万人以上の従業員と、150カ国以上に販売拠点を構える。合併が完了すると年間売上高約160億ユーロ(約2兆円)の大企業が誕生する。
なお、この発表の報道がされた3月1日のルックスオティカの終値は前日比5.1%増の51.9ユーロ(約6798円)に上昇した。