セイコーウオッチ(SEIKO WATCH以下、セイコー)は4月17~22日に開幕するデザインの祭典である「ミラノサローネ2018(MILANO SALONE 2018)」に初出展する。テーマは“ザ・フロー・オブ・タイム(THE FLOW OF TIME)”で、同社の高級ブランド「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」の独自の機構である“スプリングドライブ”を吉泉聡が率いるデザインスタジオのタクトプロジェクトと映像クリエイターの阿部伸吾が表現。“スプリングドライブ”とは、究極の制度によって“刻まずに流れる秒針”を実現した機構で、先端技術と日本の匠の技、そして繊細なもの作りが融合した代表例として世界から高い評価を受けている。
タクトプロジェクトはミラノ市内のトリエンナーレ美術館の約450平方メートルの会場に、“スプリングドライブ”の部品を封入したアクリルのオブジェ12体を展示し、ムーブメントとして出来上がる様子を部品と流れる時が呼応するような空間にデザインする。阿部は“スプリングドライブ”のなめらかな秒針の動きと自然が融合する様を映像で表現。“スプリングドライブ”の究極の精度と時の移ろいをエモーショナルに描き出す。
3月1日に東京・銀座で開催された記者発表会で、タクトプロジェクトの吉泉は、「“スプリングドライブ”の部品と映像が融合した空間で、『グランドセイコー』の哲学を感じてもらいたい」とコメントしている。