アングローバル(ANGLOBAL)は今春、自社で扱う商品を中心に品ぞろえする新業態のセレクトショップ、ザ ライブラリー(THE LIBRARY)を立ち上げた。「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」の自由が丘店、天神店、京都バル店、神戸バル店を順次新業態に転換し、既存顧客に加えて新たなファンを開拓する。
「マーガレット・ハウエル」「サンスペル(SUNSPEL)」などの同社取り扱いブランドも販売するが、品ぞろえの軸となるのは同社が今春スタートしたウィメンズの新ブランド、「イレーヴ(YLEVE)」だ。30代以上の大人の女性に向けたトラッドベースのブランドで、同店の商品全体の4割を占める。
同ブランドは、ロンハーマン(RON HERMAN)、ドゥーズィエムクラス(DEUXIEME CLASSE)、デミルクスビームス(DEMI-LUXE BEAMS)といったアングローバル以外のセレクトショップ約60社にも卸販売している。「『イレーヴ』は卸も好調で単独店でも成り立つが、今は単独店を次々出していくような時代ではない。自社のブランドを組み合わせることで良い化学反応を生み、より広い客層にアピールしたい」と、中田浩史アングローバル取締役。
また、「マーガレット・ハウエル」は2020年にブランド設立50周年を迎える。「100年続くブランドにしていくために、丁寧に運営していきたい。しかし、会社としては成長が使命であるため、新規事業を成長のエンジンにしたい」と話す。
自社の商品以外では、ウエアの「コモリ(COMOLI)」、バッグの「アエタ(AETA)」、古着なども買い付け、「マーガレット・ハウエル」の家具やハウスホールドグッズも充実する。最大店舗は神戸バル店で、約231平方メートル。
ザ ライブラリーのECサイトも3月中旬にオープンする。今春出店する4店の反応を見て、今後の出店計画などは練っていく予定。