ポーラ美術館(POLA MUSEUM)で3月17日~7月16日、「エミール・ガレ 自然の蒐集(Emile Galle NATURAL COLLECTION)」展が開催される。エミール・ガレ(Emile Galle)はアール・ヌーヴォーが流行した19世紀末に活躍したガラス工芸の第一人者だ。自然界のモチーフを用いたガレの作品は幻想的で、日本にもファンが多い。
同展では、ポーラ美術館のコレクションから厳選した60点の作品に、長野県諏訪市の北澤美術館や東京のサントリー美術館など国内の美術館の作品を加えた約130点を展示。さらに、クロード・モネ(Claude Monet)やオディロン・ルドン(Odilon Redon)などの絵画と併せて展示し、時代背景や当時の芸術運動が理解できるようになっている。初期のエナメルで彩色した作品から、昆虫や植物、クラゲやヒトデなどのモチーフを用いたもの、人間の内面的な苦悩を表現する象徴主義の晩年の作品など、作風の変遷もたどることができる。
会期中には、さかなクンや植物店である叢(くさむら)の小田康平・代表によるトークイベントなども開催。5月3~6日は“ガレ・ウイーク”と銘打ち、家族で楽しめるイベントを多数行う。期間中の小中学生の入場は無料だ。
■エミール・ガレ 自然の蒐集
会期:3月17日〜7月16日
会場:ポーラ美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚1285
入場料:大人1800円 / シニア割引(65歳以上)1600円 / 大学・高校生1300円 / 中学・小学生700円