2018-19年秋冬パリ・ファッション・ウイークの会場付近では、パワーショルダーやウエストマークなど、80年代をほうふつとさせるシルエットに回帰していた。オフショルダーの代わりにトレンドに浮上したパワーショルダーは、特にテーラードジャケットやコートで取り入れている来場者が多かった。ウエストマークは、バッグベルトや、太めのベルトを取り入れたスタイリングが多く見られた。ランウエイでは「バレンシアガ(BALENCIAGA)」がアウターの上にアウターをレイヤードするスタイリングを提案したが、オフランウエイでもデニムジャケットの上にダウンを合わせるなど、じわりと普及しているようだ。
素材で特にフォトグラファーの目に留まったのはPVCで、来場者はコートやシューズ、バッグとしてこのトレンド素材を取り入れていた。また、他都市同様タータンチェックは人気。レッドやオレンジ、パープルなどのネオンカラーがストリートで目立っていた。
人気だったアイテムは、トレンチコートやパンツスーツ、アイウエアではキャット・アイサングラスやフォックスアイ・サングラス。シューズでは、ポインテッドブーツやソックスブーツなどヒールがカムバックし、近年ストリートを席巻していたスニーカーはメンズ同様、「バレンシアガ」の“トリプル S(TRIPLE S)”の他「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の“LVアークライト(LV ARCHLIGHT)”など、ゴツめのダッドスニーカー、チャンキースニーカーが支持を得た。
バッグはボディーにクロスさせるスタイリングが圧倒的人気。特に、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」の“バインダー クリップ バッグ(BINDER CLIP BAG)”の着用率が高かった。