バロックジャパンリミテッドは9日、2018年1月期の通期連結業績予想を下方修正した。下方修正は昨年9月に続き2度目。修正後の予想は売上高679億円(前回予想に比べて8億円減)、営業利益25億円(同9億円減)、経常利益25億円(同11億円減)、当期純利益12億円(同9億円減)。
ショッピングセンター(SC)に出店する主力の「アズール バイ マウジー(AZUL BY MOUSSY)」などが苦戦。昨年6月の自社ECサイトのシステムトラブルが第3四半期まで響き、EC売上高も予想を下回った。
下期においては、サプライチェーンマネジメント(SCM)改革の成果で商品仕入れ原価を抑制した。だが売上高が予想を下回ったことで、在庫消化のための値引が増え、売上総利益率が3.4%低下。売上高減少による連結売上高総利益は予想を17億7600万円下回る見込みだ。
上期はテレビCMの実施や出店に伴う人件費、商品数の増加による物流効率の悪化などによる売上高販管費率の上昇に対し、下期は宣伝広告施策の見直しや商品の計画配送による物流の効率化などに取り組み、連結販管費は予想を8億5200万円下回った。
同社の株価は1月30日に1675円を付けて以来下降しており、3月9日の終値は前日から4円安い883円だった。