ロレアル(L'OREAL)は9日、パーソナライズ・スキンケア・マシーン、“カスタム ドーズ(CUSTOM D.O.S.E以下、D.O.S.E)”を発表した。
3Dプリンターのような外観の“D.O.S.E”は、スキンケアの専門家が使用することを想定。顧客は専門家によるマンツーマンのカウンセリングを受け、カウンセリング結果を入力すると、カスタマイズされたセラムを“D.O.S.E”がその場で製造する仕組みだ。また、パッケージには使用期限と再注文用のバーコードも表示される。
同サービスはロレアルズ・テクノロジー・インキュベーター(L’OREAL’S TECHNOLOGY INCUBATOR)と同社傘下のスキンシューティカルズ(SKINCEUTICALS)が共同開発。250以上の肌タイプを研究し、1年にわたって消費者のニーズをテストした結果、2000以上のアルゴリズムを経由して数十ブレンドを調合することができる。また、シワやほうれい線、くすみなどに効く、これまでは工場でしか調合することができなかった成分も“D.O.S.E”を使用すれば店頭での調合が可能となる。
ギーヴ・バローチ(Guive Balooch)=ロレアルズ・テクノロジー・インキュベーター グローバル・ヴァイス・プレジデントは、「ロレアルでは、パーソナライズされた商品やサービスを求める顧客の需要にテクノロジーを駆使する用意がある。“D.O.S.E”は研究所レベルの調合と工場レベルの製造技術を併せ持った小さなスキンケアラボだ」と語る。
なお、“D.O.S.E”は今夏からアメリカの一部の診療所で導入される予定だ。