ファッション

「ジバンシィ」創設者、ユベール・ド・ジバンシィが91歳で死去 オードリー・ヘプバーンの数々の衣装手掛ける

 「ジバンシィ(GIVENCHY)」の創設者、ユベール・ド・ジバンシィ(Hubert De Givenchy)が死去した。91歳だった。家族が12日、2日前のジバンシィの死去をフランスの通信社AFPに伝えた。

 ジバンシィは1952年、自身のメゾンを設立。一番有名なのは、彼のミューズだった女優オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)の数多くの衣装を手掛けたことで、映画「ティファニーで朝食を(Breakfast at Tiffany’s)」のブラックドレスはあまりに有名だ。ヘプバーンは、ジバンシィにとって初の香水となった「ランテルディ(L’INTERDIT)」のインスピレーション源にもなった。また、モナコ公国の公妃だったグレース・ケリー(Grace Kelly)、アメリカ大統領夫人だったジャクリーン・ケネディ・オナシス(Jacqueline Kennedy Onassis)ら、数多くの女性にも愛されてきた。「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の創設者、クリストバル・バレンシアガ(Cristobal Balenciaga)ら、デザイナーにも大きな影響を与えてきた。

 昨年はフランス・カンヌで展覧会を開催。「私のドレスは、ファッション界で一番。そう信じ、人々を幸せにしてきた。子供の頃夢見た仕事ができて、幸せな人生だ」と語っていた。

 ジバンシィは88年、36年独立を保ってきたブランドをLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)に4500万ドル(約47億2500万円)で売却。95年まではクリエイティブを監修してきた。その後はジョン・ガリアーノ(John Galliano)、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)、ジュリアン・マクドナルド(Julien McDonald)、リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)、クレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)と錚々たる面々がデザイナーを務めている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。