デンマーク発インテリア「フリッツ・ハンセン(FRITZ HANSEN)」によるアルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)の名作家具“エッグチェア”“スワンチェア”“ドロップチェア”が今年で60周年を迎えた。これを記念し、「フリッツ・ハンセン」は世界で300以上のホテルが加盟しているデザインホテルズ(DESIGN HOTELS)とタッグを組み、東京では唯一のデザインホテルズに加盟する「トランク ホテル(TRUNK HOTEL)」で、アニバーサリーコレクションの展示を3月12~18日の期間行う。バンコクやシンガポールでも開催する同イベントには、各都市を代表するアーティストが参加。東京では、ニコライ・バーグマン(Nicolai Bergmann)のフラワーインスタレーションが名作椅子を春らしく彩る。1階のバーに面しているので、ドリンクを片手に展示を楽しめるようになっている。
12日にトランク ホテルで行われたオープニングパーティーでは、「フリッツ・ハンセン」との多くのコラボで知られるデザイナーのハイメ・アジョン(Jaime Hayon)やバーグマン、ダリオ・ライシェル(Dario Reicherl)=フリッツ・ハンセン・アジア地区代表、ジヌー・パーク(Jinou Park)=デザインホテルズ・アジアパシフィック副社長が展示についてコメントを述べた。バーグマンは、「フラワーインスタレーションのテーマは“スプリングガーデン”。春の到来を祝うアレンジメントにした。ヤコブセンの名作の“エッグチェア”を(アレンジメントで)破滅させるのは楽しかった」とコメント。アジョンは自身がデザインした“ロオ”チェアを指して「このチェアは、ヤコブセンの名作をモダンに解釈したもの。“エッグ”などが誕生した60年前と同じ方法で作られている。お酒に酔う前に座り心地を試してほしい」とジョークを交えて述べた。これらのアイコニックな家具は、ヤコブセンがコペンハーゲン市内にあった当時のSASロイヤルホテル(SAS ROYAL HOTEL)を手掛けた際にデザインされた。