2018-19年秋冬シーズンの「アマゾン ファッション ウィーク東京(Amazon Fashion Week TOKYO)」開幕に先駆け、参加59ブランドの中から「WWDジャパン」が注目する13ブランドのデザイナーに緊急取材を敢行。最新コレクションのインスピレーション源やショーの見どころを聞いた。今シーズンも英国パンクバンドから女性が主人公の「華麗なるギャッツビー(The Great Gatsby)」まで、ユニークなテーマを掲げるコレクションが盛りだくさん。中にはスペシャルゲスト登場を予感させるブランドも。事前にチェックして、半年に一度のファッションの祭典に出かけよう。
1日目
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「テーマは“SOMEWHERE”。インターネット、ハイテク、AIなどのテクノロジーに囲まれた社会に生きる女性が夢見る、穏やかな理想郷への旅路を描きます。リアル(現実世界)を愛でる感覚と、自然や空気、音などあらゆる実世界の刺激の美しさがインスピレーション源です。さまざまな表情を持ったオリジナルのテキスタイルにも注目してください。ショーを通じてブランドの世界観や空気を共有してもらえたら幸いです」。
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「今シーズンは、旅で立ち寄ったポルトガルのオビドスという街がインスピレーション源になっています。石畳の階段からイメージしたタイル柄や、生き生きとした力強い植物やアニマルモチーフのプリントも見どころです。また古い絨毯のようなジャカードやそれらと組み合わせる光沢素材など、多彩なファブリックでオビドスの旅の鮮やかさと重厚感を表現します。ミックス感のあるスタイリングにも注目してください」。
2日目
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「テーマは“I’m sexy”。私は隠している、でも見えてしまう。私は隠したい、でも私の目に映る。私は見せている、何が隠れているーー」。
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「“Birds of a Feather(類は友を呼ぶ)”をテーマに、トラディショナルなテキスタイルである千鳥格子からイメージを膨らませました。ブランドコンセプトは“とある日の東京の日常”ですが、ヘッドアクセサリーや即興のピアノ演奏によって非日常的に見せる演出をしています。単独では初のショーなので、たった数分間ですが、服や空間から何かを感じてもらえたら幸いです」。
3日目
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「“多様性の逆。無個性の中にある抑揚”をイメージしてコレクションを制作しました。キャットウォークのショーではできない構成で発表するので、演出も楽しんでもらいたいです」。
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「日本の美意識をテーマにした“日本の眼”シリーズの17回目で、今回が最終章です。テーマは“なごり”。“なごり”とは終わりゆくものを最後まで愛しみ、心を寄せていくこと。もともとは浜辺に波がうち寄せて、引いた後に残された貝殻や海藻などを指す“波残り”が語源と言われています。“なごり”だけに、最後が名残惜しくなるような、心に残る良いショーにしたいですね。秩父宮ラグビー場の空間を生かした超ロングランウエイも見所です。冬の“なごり”と春の始まりの季節感を、自然光や風を感じながら見てもらいたいです」。
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「1970年代のロンドン・パンクカルチャーを今の感覚にアップデートしたコレクションで、自分自身が思春期に影響を受けたユースカルチャーとリンクさせた、カオスな感情を表現しています。UKパンクバンドのTHE DAMNEDをインスピレーション源に、伝説的写真家のシーラ・ロック(Sheila Rock)とコラボレーションしたアイテムが登場します。お楽しみに」。
4日目
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「テーマは“Reverse : Rebirth”。2つの“Re”は“再び、さらに、新たに”を示す言葉です。あなたが再び。あなたがさらに。あなたが新たに」。
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「1999年にブランドをスタートさせた当時の好きだったものが詰まったコレクションです。ブランド設立20周年なので、スペシャルコラボレーションもあります」。
5日目
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「今回のコレクションは“生きる力”がテーマです。“人”を感じていたただける演出を盛り込み、造形だけでは表現できない部分は文字を加えてエモーショナルに見せます。AIの時代だからこそ“人間”を感じるものが人に感動を与えるのではないかと思うので、これまで以上に血の通ったモノ作りをしていきたいです」。
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「コレクションタイトルは、『華麗なるギャッツビー』の主人公が女性だったらーーというイメージで“MISS GATSBY”です。お客さまも一緒に楽しめるような演出を考えているので、ランウエイならではのライブ感を楽しんでください」。
6日目
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「手描きのドローイング、シルクスリーンの版ズレなど、あえて人の手の痕跡が残った“コラージュ”という手法をイメージソースに、音楽的な要素の一つでもある“サンプリング”をキーワードとしてプラスしました。本来無関係だったもの同士を組み合わせたり、異なるパターンを切り貼りしたりと、どこか親しみを感じるような洋服を目指しました。とあるバンドが登場し、コレクションやブランドテーマでもある“インプロヴァイゼーション(即興)”とリンクする生演奏を行っていただく予定です。『ボディソング』を一人でも多くの方に知ってもらう機会になればうれしく思います」。
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「今回はテーマは設けず、『ディガウェル』の自己紹介になるようなコレクションにしています。服、音楽、演出、モデルなどすべてが見どころなので、楽しんでもらえたらうれしいです」。