「フルラ(FURLA)」は11月より店頭に並ぶ2019年プレ・スプリング・コレクションからリアルファーを使用しないことを決めた。メンズもウィメンズもフェイクファーを使用するという。
アルベルト・カメルレンゴ(Alberto Camerlengo)最高経営責任者(CEO)は、「ここ数年、『フルラ』は急激な成長を遂げている。リアルファーの使用廃止はブランドとして環境問題、特に動物界に対する関心が高まったことに起因し、さらに消費者からエシカル製品を求める声が高まったことに応えた」と説明した。
また、この決断はジョバンナ・フルラネット(Giovanna Furlanetto)社長の意向でもある。フルラネット社長が愛用する同ブランドの“マントラ”バッグはベジタブルタンニングが特徴。サステイナビリティーをテーマにしたプロジェクトから誕生した同バッグは、17年に発売したところブランドのベストセラーの1つになっているという。
近年、リアルファー使用廃止のムーブメントが広がり、17年には「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」「グッチ(GUCCI)」がリアルファーの使用を廃止することを発表した。それ以外にも、「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」などのブランドの他、大手EC企業ユークス ネッタポルテ グループ(YOOX NET-A-PORTER GROUP)や英百貨店のセルフリッジ(SELFRIDGES & CO.)もリアルファーを取り扱わないことを宣言している。