イケア(IKEA)が17年に買収した家事代行マッチングサービスのタスクラビット(TaskRabbit)を活用した組み立て代行サービスを本格化する。まずはECサイトをはじめ、ロサンゼルスやマイアミ、ヒューストン、ボストンなどアメリカの複数店舗でサービスの受け付けを開始する。
イケアを通じてタスクラビットを利用すれば、購入した商品の組み立てや室内設置などを専門知識のある“タスカー(Tasker)”に依頼できる。料金は商品ごとに異なるが、最低36ドル(約3816円)から。申し込みの翌日以降で日時指定ができる。
また、米イケアでは今年、これに合わせて購入をスムーズにするさまざまなサービスを拡充している。1月には重量やサイズにかかわらず自宅までの距離にに応じて最低29ドル(約3074円)から利用できる低価格配送をスタートした他、オンラインで購入した商品の店頭受け取りサービス(ブリック&モルタル)の拡大、春以降にはイケア以外でもガスや食料品購入などに利用できる専用のクレジットカードローンチなどを予定する。
タスクラビットは2008年にアメリカで創設。家具の組み立てから身の回りの雑用まで、場所やスキルに合わせて手伝いが可能な人材をマッチングするアプリで、現在はアメリカとイギリスでサービスを展開している。イケアは16年11月にロンドンで試験的にサービスを導入した後、17年に傘下に収めた。今年は米国とロンドンの店舗にサービスを拡大するが、今後他の国でも展開する可能性があるという。