「ヴェルサーチ(VERSACE)」デザイナーのドナテラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)がリアルファーの使用廃止を明言した。
ドナテラは、英「エコノミスト(ECONOMIST)」誌から派生したライフスタイル誌「1843」のインタビューで「毛皮?もうたくさんだわ。ファションのために動物を殺したくないし、その行為が正しいとも思えない」と語った。同インタビューはオンライン版ですでに公開されており、16日にはプリント版が発行される。
この件に関して「ヴェルサーチ」のスポークスマンからは、ドナテラの発言以上のコメントは得られなかった。
ドナテラの発言を受けて国際毛皮連盟は反発。即座にロビー活動を始めている。マーク・オーテン(Mar Oaten)国際毛皮連盟最高経営責任者は、「彼女の発言はとても残念だ。トップデザイナーの大多数は引き続きリアルファーを使用している。それは毛皮が自然物であり、きちんと責任を持って生産されていることが明らかだからだ。ファッションにおけるプラスティック素材の使用など増え続ける環境問題の観点からも、デザイナーと消費者は自然素材であるリアルファーを選択すべきだと強く思う」と話した。