ビジネス

アディダス、30億ユーロ分の自社株買いを表明 財務健全化と株価上昇をめざす

 アディダス(ADIDAS)は2021年5月11日までに、自社株を30億ユーロ(約3930億円)まで買い戻す計画を明かした。18年内に10億ユーロ(約1310億円)までの買い戻しを予定しており、3月22日から取り掛かる。取得した株の大部分は消却する考えで、株価の上昇につなげる。

 同社は数年先まで堅調なキャッシュフローを見込んでおり、それを株式の取得に充てる計画だ。また、低金利であることを生かし、借り入れ資金も買い戻しに充てる。同社は、継続事業からの純利益の30~50%を株主への年間配当に充てるという配当方針を掲げているが、今回の自社株買いは、その方針に加えて行われる。

 ハーム・オルマイヤー(Harm Ohlmeyer)最高財務責任者は、「今回発表した計画は、わが社の戦略である“新たな価値の創造”に対して、われわれが自信を持っていることの表れだ。継続してキャッシュフロー改善に努めると同時に、将来の成長に備えて、自社にも投資していく」と狙いを語る。また、「買い戻しはわれわれが掲げる配当方針を補完するものであって、今後も株主への配当はしっかり行う」と強調した。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。