バロックジャパンリミテッドの2018年1月期連結業績は、本業のもうけを示す営業利益が前期比52.4%減の25億円だった。中国や米国などの海外事業は順調だったものの、売上高の8割を占める国内事業が低迷した。値引き販売の増加と販管費の拡大が利益を押し下げる要因になった。
売上高は同2.2%減の679億円。国内事業は売上高が同5.8%減の593億円、営業利益が同64.3%減の17億円だった。国内既存店売上高の同8.4%減が痛手になった。ショッピングセンターやファッションビルを販路にする「アズール バイ マウジー(AZUL BY MOUSSY)」「スライ(SLY)」「リエンダ(RIENDA)」「ロデオクラウンズ(RODEO CROWNS)」などが足を引っ張った。減収にも関わらず、テレビCMの実施などによる宣伝広告費、新規出店およびFC(フランチャイズチェーン)店舗の直営店化に伴う人件費によって販管費が膨らんだため、粗利益率は前期に比べて2.0ポイント悪化した。中国の期末店舗数は純増40の227店舗に拡大しており、海外事業の売上高は同32.4%の86億円になった。
19年1月期は売上高が4.9%増の713億円、営業利益が同65.6%増の42億円、純利益が87.0%増の47億円を計画する。粗利益率の回復を目指して、型数の絞り込みや価格の見直しなどに着手する。