アマゾンジャパン(AMAZON JAPAN)は、3月15日、「アマゾン ファッション」専用の撮影スタジオを東京・品川にオープンした。ニューヨーク、ロンドン、インドのデリーに次いで4番目となるアマゾン ファッションの撮影スタジオの総面積は7500平方メートルと過去最大規模で、年間で100万点以上の商品画像、動画を撮影・制作する。
新スタジオには11のスチール撮影ブースや5つの動画撮影ブース、同社のファッションプログラム“アット トウキョウ(AT TOKYO)”に参加しているブランドを中心とした編集プロジェクト用にヘア&メーク室を備えた合計450平方メートルの2つのエディトリアル・スタジオを用意。「現在目黒に持つスタジオのスタッフや機能を徐々に移行していき2~3週間後に本格稼働する」とジェームズ・ピータース(James Peters)=バイスプレジデント兼ファッション事業部門 統括事業本部長は語る。スタジオは撮影以外にも、ファッションショーや“アット トウキョウ”の一環としてデザイナーや学生にイベントスペースとして提供する計画だ。
また撮影スペースの他、キッチンやラウンジ、会議室、休憩室、ライブラリーなども置く。「フォトグラファーなどのスタッフはアマゾン専属とフリーランスを用意し、日々の撮影数に応じてバランスを取っていく。撮影スタッフ以外にも、これだけの広さのスタジオを管理・運営するためのスタッフも多数雇用する」とピータース=バイスプレジデント。
ジャスパー・チャン(Jasper Cheung)=アマゾンジャパン社長は「日本はアマゾンにとって世界的に注力している地域の一つ。その日本においてファッションは重要なビジネス。今回のスタジオオープンを新たな雇用の創出につなげていくと同時に、お客さまに最良のサービスが提供できるよう、引き続き日本への多額の投資を行っていく」とこれからの展望を説明する。
ピータース=バイスプレジデントは「スタジオの構想から実現までに2年半かかったので本当に嬉しいし、チームには『最強の顧客体験を作ってくれ』と伝えている。スペース全体が『アマゾン ファッション』に特化したもので、イベントなどを通じてコミュニティーを形成していく。世界各国からアクセスできるアマゾンから、日本のファッションブランドの世界進出を手助けしていきたい」。