「ディッキーズ」が帝人フロンティアと素材コラボでトラベルライン発売

　アメリカのワークカジュアルウエアブランド「ディッキーズ（DICKIES）」は2018年春、トラベルラインをスタートする。ターゲットは、旅行者やノマドワーカー。スーツやジャケット、パンツ、コートなど幅広いアイテムをそろえるが、最大の特徴は、帝人フロンティアの多機能繊維「ソロテックス（SOLOTEX）」を使用すること。快適なストレッチ性、優れた形態回復性、ソフトな風合いなど多彩な特性を持つ「ソロテックス」は、スポーツ、アウトドアからストリートカジュアルまで数多くのブランドに採用されている。「ディッキーズ」とは初めての取り組みだ。

　「ディッキーズ」の企画担当者は、「『ソロテックス』と出合い、その高い機能性を生かせる面白い商品を作りたいと思った。シワになりにくい伸縮性やリラックス感の高いソフトな風合いがあり、トラベルウエアに最適だと感じた。こんなに画期的な素材は他にない。特にジャケットやコートなど、折りたたんで持ち運べるパッカブル仕様のアイテムは自信作。どのアイテムも軽く、旅行や出張時の持ち運びに便利だ。機能性だけでなく、ファッション性にもこだわり、ノマドワーカーもターゲットに想定している。これは『ディッキーズ』の新しいモノ作りへの挑戦であり、これまでとは違う大人の新規顧客開拓にもつながる」と「ソロテックス」採用の狙いを話す。3月下旬から日本、そして中国のショップで販売する予定だ。

　「ディッキーズ」の歴史は1920年代に始まり、C.N.ウィリアムソン（C.N.Williamson）とE.E.ディッキー（E.E.Dickie）が労働者のニーズに合わせて生産したワークパンツがルーツだ。1990年代以降、ストリートカルチャーブームの中でスケーターやアーティストにも愛され、現在世界110カ国以上で販売されるファッションブランドとしての地位を確立している。特にワークパンツ「874」は、「ディッキーズ」を代表する人気モデルだ。