大塚家具は3月17日、東京・南青山にイタリア高級家具「ポルトローナ・フラウ(POLTRONA FRAU)」の旗艦店をオープンした。2フロア約320平方メートルの日本初の旗艦店では、家具やホームアクセサリーなど約100点がそろう。店舗の監修はイタリア本社が行い、運営は大塚家具が行う。大塚家具は2006年に同ブランドの独占販売をスタート。16日に行われた内覧会で、大塚久美子・大塚家具社長は、「ブランドのエッセンスが凝縮された旗艦店で、一般の消費者および建築事務所などのコントラクト営業拠点になる。18年度のコントラクトの売上高の見込みは61億円。それを達成するための重要な店舗だ」と述べた。
「ポルトローナ・フラウ」は1912年に創業した、レザー家具を得意とする高級家具ブランド。“ペレ・フラウ(PELLE FRAU)”という最高級のレザーを使用したアームチェア“バニティフェア”や“1919”などで知られている。14年以降は、「カッシーナ(CASSINA)」や「カッペリーニ(CAPPELLINI)」を傘下に置く米ヘイワース(HAWORTH)グループに入った。
家庭用の家具以外にも、劇場や国際会議場、ホテルなどをはじめ、「フェラーリ(FERRARI)」や「マセラッティ(MASERATI)」など高級車、日本航空やシンガポール航空などの航空機の内装なども手掛けている。
大塚社長は「われわれとイタリア本社の『モノブランドの旗艦店として絶対に成功させたい』という思いが一致し、出店に至った。IDC大塚家具の店舗では住居用の家具中心の販売だったが、旗艦店を出店したことで、『ポルトローナ・フラウ』の持つあらゆるポテンシャルを生かすことができる」と語った。