「H&M」がアウトレットモールに日本初出店する。イオンモールが4月27日に広島県佐伯市に開業する「ジ アウトレット 広島(THE OUTLETS HIROSHIMA)」に、売り場面積750平方メートルの、日本最小店舗でオープンするもの。「グローバルでアウトレットがうまくいっている事例があることを踏まえ、今回は日本の主導で新タイプの店舗を出店することを決めた」とルーカス・セイファートH&Mジャパン社長は説明する。
取り扱い商品はウィメンズ、メンズ、キッズ、アクセサリーで、全品がセール商品となる。オフ率は10~70%で、他店舗で販売中の現行商品を10%オフなどで販売するものもある。古いものほど割引率が高くお得に手に入れやすくするとともに、季節性を意識した品ぞろえをするため、すぐに着られるものを中心に商品を構成する。アウトレット専用に作ったオフプライス商品は扱わない。
「H&M」は今秋から欧州を中心に、自社や他社のディスカウント商品を扱う新マーケットプレイス業態「エーファウンド(AFOUND)」をスタートする。日本でのアウトレット出店も含め、在庫コントロールを強化することで、店頭の鮮度を高め、利益率の維持向上や売り上げアップを図る。同時に、価格志向の強い客層に対する販売コンテンツを増やすとともに、顧客とのコンタクトポイントを広げる効果も期待される。
ジ アウトレット 広島は敷地面積約26万8000平方メートル、延床面積約7万2000平方メートルに、約200店舗を集積。アウトレットストアの他、レストラン、フードコート、アミューズメント、映画館、保育園なども集め、“地域創生型商業施設”を目指す。駐車場台数は約4000台、総従業員数は約2000人が見込まれている。