素材大手のセーレン(福井県福井市)は23日、次期社長に坪田光司・副社長(69)を昇格することを決めた。6月下旬開催予定の株主総会と取締役会を経て正式決定する。同社は2018年3月期に6期連続で売上高と利益ともに過去最高の更新を続けており、社長交代の理由についても「数カ月以内に大がかりな組織体制の変更を予定しているため」と説明。結川孝一・現社長(69)は取締役兼執行役員としてとどまり、特命担当の任にあたる。なお、川田達男・会長兼CEO(78)は引き続き、陣頭指揮を執る。
坪田次期社長は1948年9月15日生まれ、福井市出身。福井大学工学部工業化学科を卒業後、福井精練加工(現セーレン)に入社。川田会長兼CEOとともに自動車内装材事業の拡大に携わり、99年取締役、2003年取締役兼常務執行役員、2014年代表取締役副社長執行役員、18年6月社長就任予定。
セーレンは自社開発のインクジェット機を軸にした、世界的にもユニークなテキスタイルとアパレルのデジタル生産システム「ビスコテックス(VISCOTECS)」で知られている。