「アキラーノ・リモンディ(AQUILANO.RIMONDI)」を手掛ける会社、1920が10月9日に任意清算していたことが、ミラノ商工会議所に提出された書類で判明した。トマソ・アキラーノ(Tommaso Aquilano)とロベルト・リモンディ(Roberto Rimondi)がデザインする「アキラーノ・リモンディ」は2月のミラノ・ファッション・ウイーク期間中にランウエイショーや展示会を行わなかった。情報筋は、財政難により同社の従業員12人が解雇されたとしている。なお、電話取材に応じたアキラーノからは清算に関するコメントは得られなかった。
アキラーノとリモンディの2人は「マックスマーラ(MAX MARA)」でともに経験を積んだ後、2005年にブランド「6267」を設立したが、前ビジネスパートナー企業、キャスター(CASTOR)と係争関係になり同ブランドを去った。08年に2人は「アキラーノ・リモンディ」を立ち上げ、17年3月の時点で、世界の約70店舗で販売していた。
また2人は、06〜08年にカシミヤブランド「マーロ(MALO)」、08〜11年に「ジャンフランコ フェレ(GIANFRANCO FERRE)」、11年5月〜17年7月に「フェイ(FAY)」と、さまざまなイタリアブランドのクリエイティブ・ディレクターを務めてきた。