ビジネス

小松精練がウール技術で“第3”のハイブリッド合繊 

 合繊大手の小松精練はウール紡績のアイ.エス.テイ(I.S.T、旧日興テキスタイル)と共同で、ウールの紡績技術を使った新感覚のハイブリッド合繊素材“カールカール ケーエス(KARL KARL-KS)”を新たに打ち出す。同素材は3年前に発表していたが、生産工程を一から見直すことで価格を従来に比べ3割下げ、新たに世界に向けて販売する。小松精練の池田哲夫・社長は「3年前は打ち出しや機能が中途半端だった。あえてウールという言葉を使わず、新しいハイブリッド素材としてファッションやスポーツ、ホームファッション分野で展開する」と意気込む。

 同素材のベースになる “カールカール”は、高機能素材の開発ベンチャーであるアイ.エス.テイが開発した軽くてハイバルキーなウール素材。米パタゴニアなどのアウトドアブランドなどにも採用され、通常のウール糸に比べ30%軽いという。「カールカール ケーエス」は小松精練との共同開発素材で、同じ技術でポリエステルを紡績したもの。リニューアルにより価格を下げたことで、これまで主力用途だった「ホールガーメント」ニットに加え、透湿防水加工などと組み合わせ、スキーウエアやアウトドア素材などとしても展開する。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。