ニトリ(NITORI)の2018年2月期連結決算は、売上高が前期比11.5%増の5720億円、営業利益が同8.9%増の933億円だった。創業50周年を31期連続の増収増益という好業績で終えた。
ニトリは近年、都心山手線沿線に積極的に出店しており、昨年6月には、渋谷公園通りに都心最大級の店舗を出店。寝具の“Nクール”や“Nウォーム”、マットレスの“Nスリープ”をはじめとするオリジナル商材が売り上げをけん引した。中国にも13店舗出店し、売上高は同76%増で62億円と高い伸長を見せた。出店および、中国各地に物流センターを設けたことが計画以上の販売につながった。
ニトリは当期に純増52店舗出店しており、店舗数は国内が467、台湾が27、中国が24、アメリカが5で計523店舗だ。
通販もウェブサイトのリニューアルや店舗と連動したアプリの利便性の向上を図り、同35%と大幅に売り上げを伸ばしている。
ニトリは今季の売上高は同7.3%増の6140億円、営業利益は同6.0%増の990億円を見込んでいる。
同社は小型店のデコホーム(DECO HOME)業態のリブランディングをスタートし、大型店のニトリ業態との差別化を図る。デコホーム業態では一人暮らしの女性をターゲットにルームコーディネートを季節ごとに提案。ニトリ業態でも、コーディネートで買い足せる商材の構成比を増やし、来店頻度アップを図る他、中価格帯の商材開発も行いより幅広い商品を提供する。
同社は今年、ベトナムに新工場や中国にグローバル物流拠点をオープンし、商品開発や供給面でも強化を図る。国内45、台湾4、中国20、アメリカ1の計70店を出店予定だ。