彫刻からグラフィック、絵本まであらゆる作品を手掛けたアーティスト、ブルーノ・ムナーリ(Bruno Munari)の日本最大級の回顧展「ブルーノ・ムナーリ こどもの心をもちつづけるということ」が神奈川県立近代美術館 葉山で開催される。会期は4月7日〜6月10日。会場には日本初公開の約150点を含む作品約320点を展示する。また、ムナーリの絵本や遊具を手に取ることができる場を設けたり、ムナーリ自身が考案した6つのワークショップを開催するなど、体験型のイベントも数多く用意する。ワークショップでは“役に立たない機械をつくった発明家”とも呼ばれるムナーリらしく、「役に立たないもの」「読めない本」を作るといった企画を予定している。
ムナーリは1907年、ミラノ生まれ。30年代に「軽やかな機械」「役に立たない機械」といった立体作品を発表した他、広告や雑誌のデザインを数多く手掛けた。第2次世界大戦後は絵本の制作や照明、家具などのインダストリアル・デザインを中心に制作を続けた。晩年は独創的な子ども向けのワークショップを考案し、あわせて遊具の制作にも注力した。98年に死去。
■ブルーノ・ムナーリ こどもの心をもちつづけるということ
日程:4月7日〜6月10日
時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
定休日:月曜日(4月30日は開館)
場所:神奈川県立近代美術館 葉山
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色 2208-1
入場料:一般 1200円 / 20歳未満・学生 1050円 / 65歳以上 600円 / 高校生 100円