ビジネス

J. クルー、2017年度は赤字拡大するも第4四半期は増収増益 企業再建へ一歩前進

 J. クルー グループ(J. CREW GROUP)の2018年2月期決算は、売上高が前期比2.3%減の23億7011万ドル(約2464億円)、純損失は前年の2351万ドル(約24億円)から1億2495万ドル(約129億円)へと赤字幅が拡大した。

 通期で見ると減収に加え赤字幅が広がっているが、第4四半期を見ると6484万ドル(約67億円)の法人税を支払っているにもかかわらず増収増益を達成しており、改善の兆しが見え始めた。

 ブランド別の売上高は、「J. クルー」が前期比8.3%減の18億4911万ドル(約1923億円)と減収の一方で、「メイドウェル(MADEWELL)」は同23.3%増の4億2107万ドル(約437億円)と健闘した。

 ジム・ブレット(Jim Brett)J. クルー最高経営責任者(CEO)は、「改革は始まったばかりだが変化が表れており、コアビジネスであるウィメンズ・アパレル事業についてはすでに成果が出ている」と再建策が奏功していることをアピールした。

 同社は約150人におよぶリストラや50以上の店舗閉鎖、商品開発期間の短縮などの会社再建策を実施。その他にも「メイドウェル」へのプラスサイズやビューティ商品の導入、オンラインで発注した商品の店頭での当日受け取りなど、顧客満足度につながる施策も導入した。

 2018年度の戦略として「メイドウェル」を10店舗、「J. クルー」を1店舗出店することを発表し、また、「J. クルー」の20店舗を閉鎖するという。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

メンズ32ブランドの猛暑に負けない推しスタイル 2025年春夏メンズ・リアルトレンド

「WWDJAPAN」12月16日号は、2025年春夏シーズンのメンズ・リアルトレンドを特集します。近年は異常な暑さが続いており、今年の夏は観測史上最も暑い夏になりました。ファッション界への影響も大きく、春夏シーズンはいかに清涼感のあるスタイルを提案するかが大切になります。そこで、セレクト各社やアパレルメーカーの展示会取材、アンケートを通して全32ブランドの推しのスタイルを調査し、メンズのリアルな傾…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。