J. クルー グループ(J. CREW GROUP)の2018年2月期決算は、売上高が前期比2.3%減の23億7011万ドル(約2464億円)、純損失は前年の2351万ドル(約24億円)から1億2495万ドル(約129億円)へと赤字幅が拡大した。
通期で見ると減収に加え赤字幅が広がっているが、第4四半期を見ると6484万ドル(約67億円)の法人税を支払っているにもかかわらず増収増益を達成しており、改善の兆しが見え始めた。
ブランド別の売上高は、「J. クルー」が前期比8.3%減の18億4911万ドル(約1923億円)と減収の一方で、「メイドウェル(MADEWELL)」は同23.3%増の4億2107万ドル(約437億円)と健闘した。
ジム・ブレット(Jim Brett)J. クルー最高経営責任者(CEO)は、「改革は始まったばかりだが変化が表れており、コアビジネスであるウィメンズ・アパレル事業についてはすでに成果が出ている」と再建策が奏功していることをアピールした。
同社は約150人におよぶリストラや50以上の店舗閉鎖、商品開発期間の短縮などの会社再建策を実施。その他にも「メイドウェル」へのプラスサイズやビューティ商品の導入、オンラインで発注した商品の店頭での当日受け取りなど、顧客満足度につながる施策も導入した。
2018年度の戦略として「メイドウェル」を10店舗、「J. クルー」を1店舗出店することを発表し、また、「J. クルー」の20店舗を閉鎖するという。