英国の上質ニットブランド「ジョンスメドレー(JOHN SMEDLEY)」を輸入販売するリーミルズエージェンシーは4月1日付で、ビギホールディングス(HD)傘下のメルローズの100%子会社になる。同社はすでにオフィスをビギHDの拠点のある目黒区青葉台に移転している。リーミルズエージェンシーはビギHDの親会社である三井物産を通じ、英国ジョンスメドレー本体とも連携し、今後は日本の直営店でショップオリジナルの布帛(ジャケットやパンツ)などのアイテムの開発も行う。
「ジョンスメドレー」は現在、東京・銀座の路面店と名古屋のミッドランドスクエア、大阪ハービスなどに5店舗の直営店と2店舗のアウトレット店の他、全国のセレクトショップなどに約300の取引先を持つ。長渕靖リーミルズエージェンシー社長は「経営体制や卸先などの展開に変更はない。今後はメルローズ社の生産背景を活用し、直営店でオリジナルアイテムを販売するなど、『ジョンスメドレー』の世界観をより強化していく」という。
リーミルズエージェンシーは、1988年に海外ブランドの輸入を手掛ける真下商事の100%子会社として設立。当初「ジョンスメドレー」を専門に扱っていたが、その後カシミヤストールで知られる「ジョンストンズ(JOHNSTONS)」、高級手袋の「デンツ(DENTS)」、高級ソックスの「パンセレラ(PANTHERELLA)」などの英国ブランドの輸入もスタートしていた。メルローズ傘下になることで「ジョンスメドレー」と「ジョンストンズ」のみの扱いになり、それ以外のブランドは真下商事が引き継ぐ。