10月19~28日に開催されるデザインとアートの祭典「デザイナート(DESIGNART)」のプレス向け発表会が3月29日に行われた。今年から「デザイナート トウキョウ」と名称を変更。昨年の約1.5倍の規模へと拡大し、表参道、原宿、渋谷、代官山、六本木エリアのショップやギャラリーなど100カ所以上を活用し、7万人以上の来場者を見込む。規模の拡大に伴い、交通機関とのコラボレーションによる回遊システムの整備も計画している。イベント発起人の1人である青木昭夫ミルデザイン・クリエイティブ・ディレクターは「日本のイベントとしてアイデンティティーを確立し、今後は海外進出も視野に入れている。そのため今年から名称を『デザイナート トウキョウ(DESIGNART TOKYO)』とし、今後30年は続くようなイベントを目指す」と語った。
同イベントはメーンコンテンツとして昨年に引き続き、アーティストが20枚のスライドを1枚につき20秒ずつプレゼンテーションする「ぺちゃくちゃないと(PECHA KUCHA NIGHT)」などを開催する。特定のアーティストやデザイナーに焦点を当てる「デザイナート フィーチャー」では伊勢谷友介と「リバース プロジェクト(REBIRTH PROJECT)」を手掛けるアーティスト、藤本明とその妻で建築家の永山祐子のインスタレーションを行う。また、スウェーデンとの共同プロジェクトとして「ヤング スウェディッシュ デザイン 2018(YOUNG SWEDISH DESIGN 2018)」や、30歳以下のデザイナー、アーティストに向け、通常有料の出展料の無償化をかけた公募プロジェクト「アンダー 30 プロジェクト(UNDER-30 PROJECT)」を開催する。谷川公郎・実行委員長は「日本を中心としたクリエイティブ産業の活性化や世界の人々が感化しあうための交流、若手デザイナーやアーティストの後押しという『デザイナート』が掲げているビジョンを実現するためのコンテンツだ」と語る。
「デザイナート」は17年からスタート。昨年は200組以上のデザイナーやアーティストが都内72カ所に出展し、約4万2500人が来場した。現在、「アンダー 30 プロジェクト」を含め出展者を募集中だ。