スイスのバッグブランド「フライターグ(FREITAG)」は銀座店、渋谷店に続く国内3店舗目の大阪店を3月31日に心斎橋にオープンする。売り場面積は65平方メートル。同ブランドは1993年に、マーカス・フライターグ(Markus Freitag)とダニエル・フライターグ(Daniel Freitag)のフライターグ兄弟によって創業された。25年前にトラックの幌や自動車のシートベルト、自転車のチューブといった廃材を使ってバッグを作った、サステイナブルブランドの先駆者だ。
「フライターグ」は年間100kmものトラックの幌をリサイクルし、40万個のバッグを生産する。バッグの中心価格帯は2万5000~3万円で、主な購買層は20~30代男性。大阪店では、約1200点の1点モノのバッグをラインアップする。
大阪店限定アイテムの発売などはないが、東京から駆け付けた熱心なファンが早朝から店頭に並んでいた。来日したダニエル=クリエイティブ・ディレクターは、「とても光栄だ。単なるバッグとしてではなく、われわれの哲学を理解していただいていると感じる」とコメントした。先頭に並ぶ30代男性は「ファンの間ではオフ会もある。『フライターグ』のバッグは1点モノのため、ファン同士で自慢し合っている」と語った。インスタグラムには、ブランド名を略した「#frtg」のタグで11万5000以上の投稿がある。
ダニエル=クリエイティブ・ディレクターは「誤解を恐れずいえば、バッグを何個売るかが目的ではない。『フライターグ』というブランドを通じて、サステイナブルという概念に触れてほしい。サステイナブルは特殊なことではない、と伝えたい」と述べた。一方で、93年のブランド創設当初から、サステイナブルをセールストークに使ったことはないという。「心掛けたのは、よいデザイン、機能性、長く使える丈夫さだ。現在、『フライターグ』はサステイナブルなブランドだ、といわれる。しかしサステイナブルという言葉は独り歩きをはじめ、マーケティング的に使われることも多い。われわれは、引き続き自分たちのやり方で淡々と哲学を発信していきたい」と語った。
■フライターグ ストア 大阪
オープン日:3月31日
時間:11:00〜20:00
定休日:無休
住所:大阪府大阪市中央区南船場4-6-10