1976年創刊のカルチャー誌「スタジオ・ボイス(STUDIO VOICE)」の最新号発売を記念して、イベント「スタジオ・ベース(STUDIO VASE)」が開かれた。会場の渋谷アイエヌエス スタジオ(INS Studio)には、クリエイターやモデル、ファッション業界人ら300人を超えるゲストが集まった。
イベントタイトルの「ベース(VASE)」は、壺を意味する“皿”や“器”に由来。特定のジャンルやカテゴリー、ファッションにとらわれず、人や物を“容れ物”に放り込み、そこから生まれる違和感や摩擦すらも楽しんでもらいたい、という想いから名付けられた。
会場内には、VJのMASATO NAGATAが誌面のアートワークをプロジェクションマッピングで投影。いち早く最新号の世界観を体感できる空間を演出した。
さらにミツメ(MITSUME)、OVERALLとBUSHMIND、「シーイー(C.E)」のトビー・フェルトウェル(Toby Feltwell)と菱山豊、シャロン(李ペリー、沖真秀、松井一平)の4組が、バック・トゥ・バック形式によるDJをプレイ。普段とは異なるリラックスしたムードのなか、あらゆるジャンルを横断する選曲を披露した。
本イベントでは、においが気になりにくい「プルームテック(PLOOM TECH)」に限り会場内で使用可能だった。分煙のクラブイベントが多いなか、喫煙者と非喫煙者が同居する空間作りに一役買った。
最新号の「スタジオ・ボイス」は、“DOCUMENTARY / NON-FICTION ~見ようとすれば、見えるのか?~”と題して、映画、文学、写真におけるドキュメンタリーやノンフィクション作品、作家をとおして、この不確かな社会を生きるための「世界の見方」を再考している。現在、全国書店、およびオンラインで販売中。