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百貨店の3月販売 後半に婦人服も動き5社全てが前年を上回る

 百貨店大手5社の3月度売上高(既存店ベース)は、5社全てが前年実績を上回った。三越伊勢丹が前年同月比1.4%増、高島屋が同2.8%増、大丸松坂屋百貨店が同4.5%増、そごう・西武が同2.2%増、阪急阪神百貨店が同7.0%増だった。引き続き、高額品や化粧品などを中心に免税売上高が好調だった他、気温の上昇に伴い婦人・紳士共に春物衣料が堅調に動いた。

 三越伊勢丹は、基幹3店(伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店)の中では、三越銀座店が同5.7%増。婦人服の売上高は3店合わせて同4%増と伸びた。「前半は厳しかったが、20度を超える日が続いた後半は売り上げが好調に推移。薄手のスプリングコートなどが動き、キャリアの買い替え需要などが堅調だった」(同社広報)。阪急阪神百貨店も、「婦人ファッションが同13%増。春物のアウター、寒暖差が激しいためスカーフや帽子などの服飾雑貨も好調だった」(同社広報)。大丸松坂屋も化粧品、ラグジュアリー・ブランド、宝飾品が売り上げを伸ばし、春物ファッションの動きも良かった。「スプリングコートやブラウスなどが人気となった。特選を除く婦人服だけでも前年を上回った」(同社広報)という。店舗別では心斎橋店が、免税売上高が大幅に伸びたこともあり、同15.4%増と伸長した。同社の免税売上高は同70%増となった。その他、免税売上高では、三越伊勢丹が同18%増、阪急阪神百貨店が同6割増、高島屋が同22.0%増だった。

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