米「WWD」とルミネ(LUMINE)はこのほど、「リテール 20/20 フォーラム」を開催した。以後2020年までルミネと共催するイベントは、参加者に情報と出会いの場を提供することが目的。セレクトショップの経営陣やブランドビジネスの責任者、ビューティ企業幹部らが出席し、国内外のゲストスピーカーによる講演や鼎(てい)談に耳を傾けたほか、交流を図った。
ゲストスピーカーを務めたのは、ミラノで “SEE NOW, BUY NOW”のファッションショーを終えたばかりのトミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)や、英EC企業マッチズ・ファッション・ドットコム(MATCHESFASHION.COM)のウルリック・ジェローム(Ulric Jerome)最高経営責任者(CEO)、トミー同様“SEE NOW, BUY NOW”に取り組むほかIoTにも積極的な「レベッカ ミンコフ(REBECCA MINKOFF)」のユリ・ミンコフ(Uri Minkoff)CEO、ダイバーシティーに富み従業員満足度も高いオーストラリアのコスメブランド「メッカ(MECCA)」のジョー・ホーガン(Jo Horgan)共同創業者兼CEOら。日本からは新井良亮ルミネ会長、佐々木進ジュン社長、近藤広幸マッシュホールディングス社長らが登壇した。
ゲストスピーカーを務めたジョン・エリオット(John Elliott)=「ジョン エリオット」デザイナーを筆頭に、多くの登壇者はSNSを情報拡散の手段だけでなく、コンテンツを集積する場所として意識すべきだと説いた。エリオット=デザイナーは、「ランウエイショーは、ファッション業界のため。エンドユーザーにリーチしたいなら、フォロワーの多い仲間に洋服を着てもらい、それを撮影。そして次にSNSに登場する人をタグづけしておくんだ。それを繰り返すと、それぞれの投稿が一連のファッション・ストーリーになる。エンゲージメントやインプレッションも良かった。個々の写真はもちろん、フィード全体で何を伝えたいか考えることが大事だ」と話した。