簡単にブランドアプリの作成・運用ができる「ヤプリ(Yappli)」が、ウェブ接客サービス「カルテ(KARTE)」を運営するプレイドと提携し、アプリのマーケティング強化を図る。まずは、「ヤプリ」を活用するTSIホールディングス傘下のECサイト「MIX.Tokyo」に「カルテ」を導入し、ウェブ接客を開始する。
「ヤプリ」はパーソナライズに注力しており、すでにアプリ上でコンテンツの出し分けや会員データベースと連動したプッシュ通知などを簡単に利用できる。ウェブ接客機能はこのパーソナライズ化を推進するもので、店頭のような接客ができないというECのデメリットを補完していくものとみられる。
「MIX.Tokyo」は30〜40代女性を中心に約68万人の会員数を抱えるECサイト。「ナチュラルビューティーベーシック(NATURAL BEAUTY BASIC)」や「ジル スチュアート(JILL STUART)」「ローズバッド(ROSE BUD)」などのTSIブランドを中心に、今年3月にはブルックリン発のバッグブランド「ステイト(STATE)」の取り扱いを始めたばかり。2014年にECサイトをアプリ化するなど、EC先進企業として知られる。
「カルテ」は15年に正式ローンチされたばかりのウェブ接客ツール。数行のコードをサイトに埋め込むだけでユーザーの行動をトラッキングでき、最適なウェブ接客ができるツールとして、ファッション分野でもライトオン(RIGHT ON)やパル(PAL)など、多くの顧客を抱えるまでに成長した。