J.フロント リテイリングの2018年2月期連結業績(国際会計基準)は、売上高にあたる売上収益が前期比3.8%増の4669億円、営業利益が同18.7%増の495億円、純利益が同5.3%増の284億円だった。中核の百貨店事業で免税売上高が同1.6倍の479億円と伸長し、不動産事業でも4月開業のギンザ シックス(GINZA SIX)や11月開業の上野フロンティアタワーの不動産収入が利益貢献した。
百貨店事業は、大丸神戸店、札幌店、東京店でマーケット変化に対応した売り場改装を実施するなどで新鮮な売り場作りを推進した他、訪日外国人客への対応強化としてモバイル決算が可能な売り場を拡大し販売強化に取り組むなどで売り上げを拡大。売上収益は同2.3%増の2743億円、営業利益は同20.0%増の266億円となった。パルコ事業は千葉パルコ、大津パルコの閉店の影響から、売上収益は同2.3%減の916億円、営業利益は同9.7%減の117億円だった。不動産事業は売上収益が同168.3%増の134億円、営業利益が同11倍の41億円だった。
19年2月期連結業績は、売上収益が前期比3.2%増の4850億円、営業利益が同2.1%減の485億円、純利益が同7.1%増の305億円を予想する。営業利益の減収は、会計システムの投資などを行うことなどによる。